しつこいようですが、まだ電池の話

まずお読みください。
本充電池をご購入頂き、誠にありがとうございます。
通常、新品充電池は放電された状態ですので、ご使用前に必ず十分に充電して下さい。
当充電池対応PCの取扱説明書を参照の上、充電を行ってください。
新品充電池のキャパシティーを最大限に引き出すため、充・放電を5回程繰り返し行ってください。
充・放電の手順は下記の通りです。
(1)購入された新品充電池を対応のPCにお入れください。
(2)ACアダプタの電源を切り、充電池の充電がなくなるまで、PCをご使用下さい。
(3)ACアダプタの電源を入れると充電が開始されます。
(4)そのままフル充電されるまでお待ち下さい。
以上の作業を数回行うことにより、充電池のキャパシティーを最大限に引き出してお使い頂けます。充電池を正しく、安全にお使い頂きますよう、当社ホームページの、充電池取扱時の注意事項も参考にして下さい。

これは、とある充電池(所謂互換バッテリー(NiMH))に附属していた説明書(漢字の変換など原文ママ)だが、*1この作業を忠実にこなすと意外に大変である事実には、実際に取り掛かってみないことにはなかなか気がつかない。
PC のバッテリーであるからには、新品の場合大概最低でも 3時間はもつ。また、充電にも概ね同じか、乃至その倍程度の時間を要する。つまり充放電のワンサイクルで最低でも 半日かそれ以上を消費することになる。これを 5回繰り返せば、当然ながら 3日間かかる*2ことになる。しかも、バッテリを買い替えたノート PC の充放電に付きっきりになるケースなどむしろ稀であり、最大効率で充放電が繰り返せるわけでもない。丁寧な純正品などではひょっとするとこうした作業(こういうのもエージングというのだろうか?)を出荷前に行ってくれていたりするのかもしれないが、バッテリを買い替えるというのは、多分ここまで愛機に手塩をかけられる、というか、愛情を注げる人にしかできない業なんだろうな、なんてことを想像する。
しかも PC のバッテリの場合は残量制御などを独自に(勝手に、とも言う)やっていたりして、せっかく互換バッテリが容量何割か増になっていてもそのお得ぶんを使えなかったりする、そういうことに別段の悔しさとか勿体無い感を感じずにいることができる人だけが、バッテリが復活するということについて素直に喜べるんだろうな、なんてことを思ったり。

*1:「ホームページの云々」と書かれていながら URL の記載がどこにも無いなど突っ込みどころは挙げてゆくと恐らくきりがない。

*2:計算が合わないだろうって?
社会人の半日は 4〜6時間であるから、別に間違えているわけではない。