電池は、安くなったと思う。

その昔、ポケットコンピュータを喜んで使用していた頃、悩みの種(のひとつ)はランコストだった。電池が高い。CR2032 など、1個 \500 した。秋葉原で 1個 \100 で販売しているところを発見してから少しは負担も軽減されたが、それでも 2個、\200 で 120時間しか持たなかった。プリンタを接続すれば外部電源の代用にはなったが、それではポケコンの可搬性は大幅に損なわれた。

しばらくの後、メーカー品でも 1個 \300 強で販売されるようになった。どこでもそこそこの価格で入手可能ということは有難かったが、それでも高価には違いなかった。

その後、使用機種が変わり、単4 電池 4本を使用するようになった。消費電力が上がったため電池寿命は 70時間と落ちた(更にメモリ増設やクロックアップなどしてますます落ちた)が、新宿東口にて 2本 \70 で販売しているところを発見し、コストを抑えることに成功した。通常、2本 \100 のところもなかなか無かったから、これは有難かった。

その後、ポケコンをメインで使用する頻度は減少したものの、まだたまには使用していた頃。単4 のマンガン乾電池が入手困難になってきた。勿論そこここで売ってはいるが、価格的なメリットがなくなってきた。頼りにしていたショップでも扱いが無くなった。そこで購入する電池は廉売化の進む 単4 アルカリに切り替え、量販店でまとめ買いをするようにした。当時、20本パックで \1,980 。寿命を考えれば マンガンの 2本 \70 と比較しても遜色は無かった。そのうち \1,480 も見かけるようになり、マンガンを探すメリットはほぼ無くなった。
そして現在、ホームセンターの PB 電池を買うと、アルカリ単4 20本で \1,000 をはるかに下回る価格で入手できる。性能に問題を感じたことは無い。むしろ単セルの安定性は向上しているのではないかと思うくらいだ。
エコだ CO2 だエネルギーだと騒がれる昨今、電池に関しては、どういうことになっているのか、正確なところが知りたい、そんな気もする。ただ、正確に知るまでもなく、生活実感としては、「電池は、安くなったと思う」、つまりひいては「ECO 度を増したと思う」(洒落とかではなくて)。