今はなんでもない日になった。

毎月 18日は、多くの月刊誌が発売される日である。昔、毎号必ず買っていたコンピュータ雑誌*1も 18日発売であった。結構楽しみにしていた。そういえば、不思議なことに、どこの店で買っていたのかほとんど覚えていない。紀伊国屋だったか、もっと近所の本屋だったか。自転車に乗って、欠かさず発売日に調達していたことだけは覚えている。
「当時」は知らなかったが、学研の「学習」と「科学」も 18日発売だった。それを知ったのは「売る側」に回ってからのことだった。昔の勤務先で扱っていたので、毎月 18日前後には入荷にかかる諸々の作業が入った。書店での販売が非常に限られており*2、「学研のおばちゃん」が宅配する方式がいまだに主流であるなか、敢えて毎月店舗で、定期予約により購入してゆく人がいた。その「楽しみにしている度」は相当なものであった。
勤務先の隣は鉄道関連書籍の販売で全国的に有名な書店だった。鉄道雑誌の多くも 18日発売だったので、毎月この日になるとその筋のひとたちと一目の元にわかる香ばしい群集で店が埋め尽くされていた。
今ではいろいろな意味で月刊誌と縁のない生活をしているので、18日もこれといったライフマークにならなくなった。たまにふと思い出して、とても懐かしくなる、それぐらいの日となった。

*1:「パソコン雑誌」では、ない。

*2:分掛りが 92% と非常に悪く、バックナンバーの取寄せもできない。また、限られた店舗しか置くことを許されていない。