Go wet !


私にとって眼鏡とは、目を護るもの(いろんな意味で|総合的に)であり、光学的以外に物理的意味合いも大いに含む。故に、雨だったらむしろワイパーでもつけておきたいぐらいの存在である。これは普通の眼鏡男子・眼鏡女子とは懸け離れたところにある感覚かもしれない。
この自分ルールに従って、小雨なら眼鏡が濡れるのを割と気にせず歩く。拭いたりするとむしろ見えにくくなったりする。水中眼鏡か。いや、むしろそうなのかもしれない。眼鏡をかけると見えにくくなる、こんな本末転倒もないものだ、という言い方もある。しかし、水滴が邪魔することによる視界不良は、実際問題としては普通に歩行するに支障をきたすレベルではない。そうなると、気にするか、しないか、その程度である。降雨の中のドライブ、雨滴で前方が見えにくくなる、だからといってフロントガラスを取り払うだろうか。否。眼鏡とて、そういうこと。反論は受け付けない。
とか何とか言っているあいだに、霧のような雨はいつの間にか強くなっていたようで、気が付いたときにはしこたま濡れていた。どうせだからということで残りの 10分ほども傘を出さずに英国紳士か何かを気取っていたわけだが、今日の場合に関して言えば、変な意地など張らないほうが正解だったようだ。