その差異は小さくない

うっかり洗濯してしまう事故。甚大な被害が出ていないというだけで、小規模な事故は割りとしょっちゅうやっている。
正味な話、ワッシャをチャック付き小袋ごと洗ってしまってもさしたる影響は無く、袋は廃棄し、ワッシャは(念の為水洗いしてから)乾燥させるだけでよいのだが、ただこれももしまんがいち袋が裂けていたら洗濯機の故障は免れなかったところであり、意外とすれすれのところを行っている感はある。先日やらかしたボールペンにしても、インキがどばっと漏出していたら、一緒に洗った洗濯物は勿論、洗濯機も全滅という可能性もあった。
で、今日は何を洗ってしまったかというと、ミニ LED ライト。要するに懐中電灯。ゴムパッキンが入っており、一応防水のような体を為している品物であるが、得てしてこういう「防水」は信用に足るものではない。気休めと思っておいたほうがよく、もしメーカーのほうで「完全防水」をうたっていたにしても真水以外に長時間水没させた場合(洗濯機で洗濯した場合はこれに相当する)には点検と清掃が必須である。電気製品の場合、電池も交換してしまったほうがいいかもしれない。
今回の私の場合、気付いたのが、洗濯物が完全に乾いた頃合いにポケットの中から回収、といういわば最悪のケースだが、幸いなことに、点灯チェックはまったく無事だった。買ってみて意外にたいした性能でなくがっかりした代物だが、ちゃんと防水だったのかな、などと、喜んだのも束の間。
電池を取り出してみたところ、電池室から水が。
つまり、水が入らなかったから大丈夫、だったのではなく、水が入っても大丈夫、だっただけの話であった。ここは非常に重要な点であり、今回は大丈夫だったけどこのままの状態でもっと長時間放置していたら、もしくは、もっと水没時間が長かったら、あるいは、浸した液体の電気伝導度がもっと高かったら、相当哀しいことになっていただろうということである。ぶっちゃけ哀しいとか笑えるとか言っている場合ではなく、リチウム電池の液漏れなんか発生させた日には笑い話で済まない、相当えぐいことになった可能性も。
勿論、通常の懐中電灯などよりは遥かに水の浸入を阻む力が強かったと思われるが、結局それほどでもなかったという。
今後は気をつけねばなるまい。


ふと思った、防水携帯は、シャワーを浴びながら電話するとか、プールサイドでじゃんじゃん水被りながら電話するとか、土砂降りの中でもがんがん通話しまくるとか、そういうことよりも何よりも(というかそんな奴いねえよ、って話であって)、うっかり洗ってしまっても壊れないというそっちのほうがよっぽど重要な点だったりするのかもしれないけど、メーカーもたぶんそこまで保障はできないのであろう、圧倒的なセールスポイントをアピールできなくて(真水じゃない水の中でガンガンかき回してガツガツぶつけたりゆすったりするわけだからね。不確定要素が大きすぎる)、臍を噛んでいるのかもしれない。