振れば使えるようになるリモコンとか面白い発想だなぁ

単三/単四電池サイズのシェルの中に振動発電機を仕込んだというもの。web の紹介記事(写真)を見る限りでは、たぶん、電池の長軸方向に振らないと発電できないとかそういう癖(制約)はありそう。ただ、そのへんは今後いくらでも改良できるだろうし、研究をすすめる価値のあるアイデアだと思う。
小電流の機器なら充分いけるだろうな。反面、バッテリバックアップの必要なものとかの場合、現有の機器をそのまんっま使おうとかすると相性問題は発生しそう。電池側だけでなく、機器側の配慮も必要になるかもね。
時計の自動巻きとかキネティクスみたいなのを流用して外形寸法リチウムボタン電池型のものをつくるなんていうのもひょっとしたら可能なのではないか。
機構部品が必ず入るという点では、寿命や信頼性にネックを抱え続けるのは間違いないけど、それこそ日本の精密製造技術が培ったものがこういう所で地味に活かされそう。


こういう発想でいくと、たとえば万歩計とか、車載情報機器とか、ソーラー発電が使えない(またはそれのみでは電力供給が維持できない))けどモバイル環境で振動な割と常時加わるような場所にある微弱電力機器ははじめからこの振動発電機(+充電池)を組み込んでしまえばいいのだな。人が踏むことによる駅改札口ピエゾ発電みたいなのとあわせて、エコ系(って言葉は嫌だけど)発電*1機器のひとつの潮流になるかもしれない。
昔は「そうは言ってもそういうのって難しいんだよね」でおしまいだったのだろうけど、最近はリニアテクノロジあたりから超優秀な電源IC がこれでもかとリリースされているので言い訳にならない。

これとかもう頭で考える範疇では及ばないところまで来てる感じ。

*1:こういうときこそ「環境エネルギー」みたいな語を使えばいいってことかな。