需要がわかりません。…というか、なんかみんな力いっぱいスルーしてます?

もう既にいろいろと上がっているようなので(ていうか発売日は昨日だよな?! 何そのジェバンニ*1) 2、3個かるーく片耳で聴いてみたけど、んん、確かに発声が凄まじく綺麗。

ほう、今は MMD もあるのか


すげえな。…ってそこは本筋ではない。



「声筋」を聴いて心地良いのはこのへんかな。なめらかな感じ。



クラシック系の楽曲。これはまさしく「鑑賞に耐える」。
…と思ったらマリアP ってこの方あれだ、根音ネネさんのも書いてる人だ。流石。
所謂「G値」を変えることにより声質を変えて、3声にしているようだ。ハモリが綺麗ということは音源が綺麗ということの何よりの証し。


Youtube には 「Bad Apple」もあったけど、もうちょっとな出来だった。猫村いろはの透明感をよく引き出してる部分はあって、惜しいところまではきていた気はするけど。(逆にいうと、誰でも何でもいいというわけでなく、ちゃんとそれなりの調教をしなければ残念なものが出来上がる、ということではあるようだ。)


「声筋」の綺麗さは音源に依存して、こればっかりは職人が後からどう苦労しても無駄な領域であって、ここがちゃんと作ってある(整えてある、揃えてあるといったほうがいいのかな)というのはまあ、お金を出して買わせる前提のソフトウェアの責務というのか、…「いい音楽」を作りたい人にとっては、重宝するのかな。
ミクがよくないとかそういうことではなく、ボーカロイドに対する練度(慣れ)が上がってきている、ということだろう。ちゃんと「歌う発声」なんだよね。高校時代ちょっとだけ歌う真似事をしてた「合唱耳」で聴くと。

(特にいじってない場合の)声質はおねえさん声、というか、安定感のある、アルト系ボイス。割とそのまま男の娘的にもいけるだろうし、なんとでもいえる感じで応用範囲は広いのかもしれない。


キャラ付けにキティはどういう意味があるのか謎。「そういうの要らない人は無視して使うからいい」ってことなのかな。おばあちゃんのお土産のシャツにプリキュアとか付いてて別に好きでもないし観てないから知らないんだけど普通にシャツとしては縫製もしっかりしてるようだし、着る、みたいな感覚か。(なんつー喩えだ)
まあ、キャラ絵はおまけみたいなもんとしても(因みに描いたのは「月面兎兵器ミーナ」の人だそうだ。…っても知らないか…あれです、TVドラマ版「電車男」で「電車さん」がとても大事にしてたにんじん娘のフィギュア、あれの原画描いた人。)、声とキャラの違和感が拭えないのはマイナスかなあ、という気はしなくはない。「キティちゃん」がものすごく邪魔してるのか(なんか「キティラー」とか強引なキャプションがついてるようだが…)、打ち合わせとか摺り寄せとかあんまりやってないのかなぁ。


話が少々それたので元に戻す。声のことでいえば、安心感、安定感のある、聴くに良い声だ。その点は流石というべきかと思う。ただし!やっぱり「ボカロ声」(たぶん「Vocaloid2声」ってやつ)だし、イメージモデルイラストは和服っぽいニュアンスを残しているのだがその日本語はどう聴いても「日本語ネイティブでない人が喋った日本語」にしか聞こえない。単なる調声不足なのかな。大人としてはインストで誤魔化すことになるんだろうな。
「そろそろ限界」というのは、たぶんそういう意味だろうな。やりつくしても天井が見えている感じ。よくわからないけども、先の見えなかった世界がはっきり見えてきて、逆にその広さもはっきりわかるようになってきた感じだろうか。


なんだろ、よく家電品とか、PC とかに感じる、「すごい。いい。確かにいい。お金とか関係ないのなら欲しい。でも、愛せるか、愛せないか、で言えば、愛せない。」…みたいな感じ。


とかなんとかエラソーにいろいろ言ってますが、
ひととおり耳をなじませたあとで、さて、という風情でここで誰ぞの作った根音ネネさんのとか聴いてズコーとかなってるわけです。…いや、根音ネネさんは少しも悪くないんだけど。要は、職人の腕と、そして愛なんだよな。歌唱っていうのはパワーで押し切ることができない分野、最新の技術ノウハウと最新のマテリアルを使用したからといって新しいものが古いものに必ずしも勝利しないことは初音ミクが出た初期当時の MEIKO が既に証明している。




以下余談。というか、猫村さん*2とは関係ない話。
私が弄っているのはボカロではなく「歌声合成ソフト」であって、その違いは全く把握していないけれどもとりあえず「UTAU音源」を「ボーカロイド」と呼んではいけない、それは絶対、みたいな空気はビンビン感じている。…まあぶっちゃけ商標権の問題が第一にあるんだろうけど。それ以上に、(ソフトウェア的に)やっていることは「レイヤーの違い」といってもいいほどに、全く異なるらしい。(くどいようですが私はそのへん全く理解していません)
でも、基本的に出来上がるものの方向性、というか、要は「何かが日本語を歌ってる音声ファイルが出来上がる」という点では UTAU も VOCALOID も全く同じわけで、売り物かそうでないかという差は部分的には完全にテレコになっている。じゃあ何が違うのかというと、VOCALOID いじったこと無い(その予定もない)ので適当なことを言うことになるけど、決定的な違いは「中の人感」なのではないかな、と。


え?
てことは、やってて面白いのはむしろ UTAU のほうってことなのか?


まあ確かに、自作音源まで踏み込めるという点では…そうなのかなぁ…

*1:ジェバンニの使い方あってますか?
ていうか体験版は先行して出ていたそうで。

*2:これキーワード的に誤爆するなぁ… 
………早速してるなぁ………