ついでのついでになりますが。
一応高めな興味と関心を持ってこの界隈の情報を見てきたつもりだが、震災のほぼ直後から秋葉ジャンク通りを中心に緊急入荷されていた GM計、不思議と常軌を逸した価格(高値)が付けられているものは無かった。
数万円(主として5万円代後半)〜、という価格は、正味な話、震災前と全く同水準である。
「ナントカ相場」とまで言わないにしても、急に今まで扱ったことのない商品を仕入れるとなると、通常仕入れと比較してコストが嵩む。当然の話として品質リスク、取引先リスク、そして売れ残り・返品リスク、その他のリスクを販売価格に上乗せしなければならない…はずである。しかし、私の見ていた限りでは、そういう流れは無かった。つまり、そういうコストは全部ショップが被ったということである。ショップどころか日本経済の先行きすら全く読めない中、踏み出すのはさぞかしハイプレッシャーだったことだろう。しかも、一連の販売によってショップが「正当な」利益を得ていたかどうかすら怪しい*1。
これを「特有の同調圧力」と見ることもできるかもしれないし、そういうのが大嫌いな人も少なくないとは思うのだ。…だがしかし、私は、これこそ日本の商売人の素晴らしいところだと思って、感動に打ち震えながら(←すみません若干嘘です)眺めていた。普通、こういうのって、パニックを起こした一部の成金が「金ならいくらでも出す」みたいなことを言い出し、一部のショップがそれに応じ、またオークションで売り抜けて「アブク銭」稼ぎましょうか、とかいう乞食が現れ、結果として相場がずいずい上がっていってしまうもんだろJK、とか思っていた。しかし、実際は(少なくとも私の観測範囲では)全くそういう事例はなかった。*2
むしろ、(震災前と同水準の価格に対しても)いくらなんでも高すぎるだろ*3と、現在自作界隈を中心にいくつかの「ガイガープロジェクト」が立ち上がっていたりする。
- http://opengeiger.com/
- http://tiisai.dip.jp/?p=847
- http://www.youtube.com/watch?v=1mtdQyDvp88
- http://twitter.com/p_ban/status/81664037590544384
(このへんの情報はあまり熱心に収集しているわけではないので、網羅的でない*4ことを註記しておきます、悪しからず念の為)
ここに見られるのはけっして「よっしゃ〜ひと儲けしといたろかフヒヒ」というものではなく「どうやったら安価で手軽に、より多くの人の手に届けることができるだろうか…?」という思いである(たぶんね)。
おまえら、すげーな。