こんな

ことしてたわけだ

想像以上に結構大変なんす。カッターナイフでいっこいっこくり抜いてる。
実際手間かかってるのってここだけじゃない。まあ、すべて何かしら面倒臭い。(なにか面倒って、いちいち言うのも面倒な程度には面倒臭い。)


なんでこんな仕様にしたのか、自分で自分を祝いたい。
祝殺したい。


おまけに円安で仕入れも断念しなくちゃいけないとこまで来てしまった。
夏ぐらいまでにまた下がってくれるといいのだけど…まあ無理だろうな。
まさかこの私が、この私がですよ、円相場の影響を受けるとは思ってもみなかったよ。
なんの嫌がらせだよ。


閑話休題 と書いて ところで と読ませる

単語登録しておくといいよね。「ところで」で「閑話休題」と出るように。



余談はさておき。
工作用紙が変わってしまった。漂白度が下がり、印刷色が黄緑色に。

一昨年ぐらい前に購入した左側も相当白くなくてびっくりしたのだが、今回のは更に驚きの白くなさだった。


時代なのか。
1枚 ¥52 という価格は頑張ってる、そう高くない、とは思うけども


といいつつ、あれなんで

記録として書いておくか。

  • 構成要素
    1. 「例のあの電子部品」
    2. 透明ソフトカードケース(ダブル)
    3. 台紙
    4. スポンジ
    5. 裏面カード
    6. 以上を組み合わせる(Assemble)
  1. 例のあの電子部品
    • …については今回は割愛。
  2. カードケース
    • 通常文具店で買うと 1個 ¥130 ぐらいするがダイソーで買うと 3個入り ¥105 。(品質は当然低いが背に腹は代えられない、というか、要求される仕様は充分満たしているのでこれが 1個 ¥35 で入手可能である以上、最早 1個 ¥100 は出せない。)ところがダイソーというショップの性質上、どこの店舗に行ってもいつでもあるというわけではなく、また一度買い占めてしまうと再入荷しないことが多い(最寄りのダイソーでは無くなってしまった)。取り寄せ注文などできないのは当然として、バックヤード在庫も出してくれと頼んでもまず応じてくれない(そういう方針らしい(客から在庫もっと無いのと訊かれても有無に関わらずありませんと答えるよう教育されているようだ))。基本、できるだけ大きい店舗を探して、置いてあったら買えるだけ買っておく戦略しかない。百均だから当然 1パック ¥105 なわけだが、20個 30個…と調達するとなると金額もそう馬鹿にならない。何より、EOL(商品寿命)が百均にかかっているだとか、ディスコンを恐れて買い漁らなければならないだとか、そういうのが相当に面倒臭い。
    • 格納するオブジェクトが薄手のものならよかったのだが、あいにく結構厚みがあるうえに(約5mm)、スポンジシートの為 収まりが悪い。「蓋」(折り返し)がないと格好がつかない、だが、ソフトカードケースで蓋のついているものなどそうそう無い。そこで 2つ折りでポケットも 2つある「ダブル」のタイプのケースに白羽の矢が立つ。しかし、ここで問題が。ダブルのケースには「たて型」「よこ型」の 2種類がある、どちらにするか?…考えたが、今後とも充分な量を「どちらか一方」で調達できるか不安があった。そこで、「両方」ということにした。この為モデルが 2種類になってしまい、説明や対応などに余計な手間が増える結果になってしまった。スマートではないし、何より、面倒臭い。
    • ポケットが 2つあるタイプのケースを使用することになったため、片方のポケットが空いたままだと格好がつかなくなってしまった。何かしらのカードを裏面用に作らなければならなくなった。結果、これはこれで…というようなデザインになったし、台紙の反対面(要はおもて面の内側)はスポンジそのままでも特に問題なくなったが、ここにとりたてて情報を入れなくてならないという状況ではないにも関わらず何かしらがそれらしく書いてあるというようなものをでっちあげたわけで、ものすごく内容も意味もないし、工数と素材ばかりが増えてとにかく面倒臭い。
  3. 台紙
    • おもて面はチャラチャラしているより機械部品的な雰囲気を全面に押し出したかったことと、説明的要素はできるだけ加えたくなかったので(最低でも「は○ぶさ」の文字は入れたくなかった)、シンプルな雰囲気を心掛けた。結果としてメーカーロゴが引き立ちいい感じにまとまったとは思うが、地の色をベタで塗らなくてはいけなくなり(色上質紙を使えない)、且つ、ベタが粗いと目立つようになってしまった。それでもインクジェット専用のコート紙は使いたくなかったので(現実にはこのこだわりにはあまり意味がなかったのだが)図案を PDF で書き出して、コンビニのコピー機でプリントアウトすることとした。解像度や仕上がりは個人装備の激安インクジェットプリンタ+そこそこの専用紙よりも劣るが「オリジナルCD とか言ってやがったけどこれなんだよ CD-R じゃねーかよ」的な「嫌な手作り感」は無くなった(…と思っている→前述のとおりこれは無意味な苦労だったわけだがそういう仕様で決定してしまったのでしょうがない)。当然、コンビニまで行ってプリントアウトして来なければならないわけで、言うまでもなく面倒臭い。
    • 淡い色調にしてしまったので RGB → CMYK の色化けが有意に出た、というか、凄まじかった。因みに PDF 化して出力などせず個人用へぼインクジェットプリンタで出力する場合には RGB モードで作成しても色化けが起こらないので(というか、起こらないよう設計されているので)試作段階では見落とした。初心者が陥りがちなトラップに見事はまった自分が恨めしい、というかいちいち再学習してる鳥頭な自分が面倒臭い。
    • 「部品」の本体径がそこそこあるので(約3.4mmφ)、台紙に厚みを持たせてクリアランスを取らねばならない。そうでなくてもスポンジの上にレイアウトする関係上最低限の強度は必要。ただしこの紙が逆にあまり厚すぎても格好が悪いし(断面が汚い)加工が厄介、そして入手性も考慮しなければならない。コストの問題(材料コスト・作業コストの両方)もある。結果、ひとつの妥協点として工作用紙を用いることとした。前述の意匠面との貼り合わせはスプレーのりでお茶を濁す。3M の No.55 なら持っているのでこれを使う。しっかり塗布して完全に乾燥する前に貼り付ければ強度も確保できるであろう。折角なので工作用紙の方眼面を台紙の裏面としてデザイン要素に取り入れることにした。…しかしそうなるとここで新たな問題が生じてくる。裏面が「方眼だけ」にならないと異常に格好悪いのだ。「高級工作用紙」なんていう文字が出るのは避けなくてはならない。おまけに、極端に曲がってしまってもこれまた格好悪い。わりと一瞬勝負の貼り合わせ作業に無闇な注意点が増えてしまった。なんというか、面倒臭い。
    • 貼り合わせた後には切り離しと、窓のくりぬき作業が待っている。このくりぬき作業に関して、なんとか手を抜きつつ綺麗にできないものかと一応考えはしたのだが、デザイン的には要のひとつであり、結局カッターナイフで地道に切り抜くのが順当であるという結論に至った。この窓の位置があんまりずれるとたちどころに格好が悪い。また、ちょっとならば目立ちはしないがはみ出すと見苦しい。作業には集中力を要する、というか、普通に面倒臭い。
  4. スポンジ
    • 電子部品の保管用台座として必ず導電スポンジを使わなければならないかというとそんなことはなく、静電気に弱いデバイスでなければそこまで気を遣う必要もない。また、導電スポンジの効力というのも実際そう大したものではない。正味な話、今回も導電スポンジである意味はほとんどない。しかし、ではほかに何かいい素材があるのかといえば思いあたらないのも事実である。また、電子部品を扱っているんだ、という見栄と自負みたいなものは少なからずある。 特殊加工が施してあるこのスポンジ、本来はそう安いものではない。しかし、秋月電子では 約10×25cm のものが 1枚 ¥100 で手に入る。必要な寸法はおおよそ名刺大、88×64mm 程度(←台紙の寸法:実際の切り出し寸法は 88×63mm )なので 1枚から 3個分が取れる。とはいうものの、特殊加工故通常のスポンジよりはかなり脆く低反発なこのスポンジを綺麗に且つ正しい寸法で切り出すのは実際面倒臭い。
    • 秋月のこの導電スポンジ、品質は高いが、サイズば微妙にまちまちである。というのも、50×50cmという巨大サイズのスポンジシートを店員さんが手作業で切り分けたものであるから。導電スポンジを厳密な寸法で使用するなど(うち以外では)聞いたことがない話なので雑なのは仕方ない。本来そういう使い方をするものではないのだ。この元々のサイズのものも店頭で頼めば出してもらえる。価格は ¥1000 、これはカット済みのもの 10枚分の面積、つまり切ってあろうがなかろうが値段は変わらない。だが、このノンカットものを買えば ¥1000 で 35個分取れる。更に言うと、スポンジの切り出し寸法を縦横 1mm ずつ小さくするだけで無駄な部分がなくなり 45個分取れる計算になる(因みに縦横のいずれかだけでも 1mm 減らせば、どちらを減らしたとしても 40個分取れる計算)。…と、言うはたやすいが実際には 50cm の大物から 1mm の精度で切り出せるだけの作業場所と道具を考えなくてはならない。現実には思い当たらないし、もしそうするなら台紙も作り直さなくてはならない。効率良くないが仕方ない ¥1000 で 30個取れる現状で…でも作業環境さえあれば同価格で最大 1.5倍の収量が………って、なんでこんな臍を噛まなくてはならないのだ面倒臭い。
    • 余談になるがこの導電スポンジ、秋月では通販品目としてエントリされていない。理由はあるのだろうしなんとなく想像はつくのだが、ともかく web通販で購入できない。秋月は千石と違ってエントリされてない商品を注文したり取り寄せたりといったことには応じてくれないし、確実に店頭にあるとわかっているような商品でも通販登録されてないものは買うことができない。(要望を出すことならできるがそれはまた別の話。)他の品物のついでに通販で…というわけにゆかず、実店舗まで買いに行かなくてはならない。タイミングさえ合えばさほどの手間ではないとはいえ、面倒臭くないのかといえば、勿論面倒臭い。
    • 通常、導電スポンジは IC などの足(端子)をプスッと差して固定する形でそれ以上何かするわけではない。しかし今回はディスプレイケースを兼ねているのでちょっと特殊なマウントをしなければならない。詳細は省くが、定位置にカッターナイフで切り込みを入れ、更に千枚通しで微妙な位置と方向へ「下穴」を開ける加工を施している。この作業が(ジグを作って省力化と精度維持に努めてはいるものの)これまた口で言う以上に面倒臭い。
  5. 裏面カード
    • おもて面と意匠を揃える為に裏面のカードも PDF 化してコンビニコピー機でプリントアウトしている。しょうもない内容のカードを量産しなくてはならない苦痛は我慢するにしても、必要枚数を考えてコンビニまで走らねばならない手間は回避しようがない。コピー機のメンテ状態の悪い店舗は使えないし、まあ当然お金もかかるし、面倒臭い。
    • デザイン上、両面仕様となった。よって、2つ折りとなる。紙の厚みのことも考えて、なので、片面は無地ベタでもよかったのだが、どっちにしろ2枚分。2つ折りにしないでバラ紙2枚の背中合わせだとケースに入れる際にずれてみっともない。切り抜きの後に折り込み作業が増えた。また、2つ折りにする関係上、A4サイズ 1枚から 4個分しか取れない。おもて面の台紙は 9個分取れる。数が合わない。もういろいろと面倒臭い。
    • 前述のとおりパッケージ内における余計な紐付けはしたくなかったのだが、裏面カードにより名刺およそ 2枚分のスペースができることになってしまった。この為「スペースの都合上説明省略」という言い訳が使えなくなった。それでもやはり「これはこれ、それはそれ」という態度を貫きたい。私が用意するのは 1個の部品。それ以上ではない。極力私の口から「何」を言うのは避けたい………………などと言いつつ結局…

      こんなん入りました。  このアンビヴァレンス、自分でも自分が面倒臭い。
  6. Assemble
    • 部品の型番が極力見える位置でマウントするよう地味に努力している。しかし、リードの微妙な湾曲具合によって、ケースに押し込む際に回ってずれてしまうこともしばしば。勿論リードの湾曲はマウント前に極力修正するようにしているが、約1mmφの銅線、しかも錫(or銀)めっき、なかなか言うことを聞かないし下手に弄れば傷が増えかねない故、そう思い通りにはいかない。そもそも完璧を期するにしても限度というものがあるのでそこそこで妥協してはいるが完全にずれてしまった場合は取り出してやり直している。面倒臭いだろうって? …ああ、そのとおり、面倒臭い。
    • スポンジと台紙がずれるとたちどころにみっともない。部品が台紙の抜き窓の中央に来ないと格好悪いのだ。入れ方にもコツが要る。スポンジも台紙もサイズを小さくすれば楽に入れられるのは間違いないのだが、ケースに対して小さいと格好がつかない。だから、サイズはぎりぎりちょうどとなる。入れる際にずれやすくなる。ずれたら最初からやり直し。やり直すとスポンジが若干凹んでたりカードケースが若干さっきより開いてて若干やりやすくなるのだが、その事自体も若干腹立たしいし、面倒臭い。
    • スポンジと台紙を貼りあわせて固定するのはやめようと思った。どうしてそう思ったのかはあまりはっきり覚えていないが、貼らないでもどうにかなるものを貼りたくなかったとか、貼った場合にはそれが剥がれるとみっともないとか、別用途に再利用しにくくなるだとか、「台紙は差し替え可能!」とかしておいたほうが素敵なんじゃないだろうかとか、そもそも導電スポンジは表面が弱いので接着や粘着が効きにくいであるとか、そんなような理由だった気がする。最早思考が 1回転も 2回転も巡っており、理由とかトレースするのも面倒臭い。


こんな感じで、とにかく全てが何かにつけて面倒臭いのである。
ならなんでそんなスペックにした?
…私が訊きたい。