鴉の濡れ羽色ってまたそんな微妙な色を好きな民族もそう多くは無いと思われ

調べずに書いてみる。気が向いたら、後日調べて追記するかもしれない。


鳥類の羽は基本的には油脂によって防滴・撥水状態なので、カラスの羽は濡れていようが乾いていようが、色は変わらない。乾いていても、光線の当たり具合で底色が微妙に変化して見える、美しい羽音色である。だからこの濡れ羽色というのは「濡らした羽のその色味」ではなく「羽の色味の、あたかも濡れているかのように見えるつや感を伴う色調」というような意味合いと捕らえるのが本当なんじゃないかなと思うのだが、こんな話、既出だろうか? だろうな。ですよね。
もっとも、烏(からす)でなく烏(う)ならば、皮脂腺があまり発達していないので、羽は比較的濡れる。(彼等が羽を広げて「日光浴」を頻繁にする理由のひとつがそれで、羽が湿っていると不衛生の元だったりとか、重くて飛びづらくなったりとかするようだ。)だから、「烏(う)の濡れ羽色」ならありうる話だ。
ただしこちらの羽色も、カラスと同様、濡れていなくても光の加減によってつや感を伴う微妙な色合いを持ち、濡れていなくても関係なく美しい。どっちにしろ羽は濡れている必要は特にないのだ。しかるに、「濡れ羽色」というのは主に黒髪、とりわけ女性のストレートヘアの色を称えていう言葉なわけだが、実際は「烏(カラスでもウでもどっちでもいいけど)の濡れ羽」の色、ではなく、「烏(カラ(以下略))の羽色のごとく美しい、ほどよく濡れた髪」の色なんじゃないかという推測もできるのだが、だとするとちょっとエロいよね、みたいなことなわけだけれどもこんな話、とっくの昔に既出だろうか? 既出ですか。そうですか、そうですよね。