トラッキング現象の恐怖と、その謎

トラッキング現象というのは、専ら家庭での火災原因としての部分についてのみ簡単に言うと(例によって簡単に言うことしかできないのだが)、コンセントプラグの両端子のあいだにホコリなどが溜まり、これが湿気などを帯びて導体となり、ショートし発熱するという現象のことだそうだ。もう少し厳密には絶縁破壊(火花放電)だとか炭化による導体形成なんていうプロセスもあるらしいが、要するにコンセント周りの不整備によりショートして火災発生、という危険が、言ってしまえばどの家庭、どのオフィス、どの商店でもありうる、ということらしい。

コンセントにプラグが差しっぱなしになっていれば、電気器具の使用状況によらず発生する(在宅/不在 無関係に!)というわけで、これは確かに怖い。特に湿気の多くなる梅雨時には危険が増すのだそうだ。ちょうどいま時分。
これを予防するには、使っていない電気器具のプラグは抜くとか、プラグ周りにホコリが溜まらないようにするとか水がかかった状態のまま放置しないようにするとか、要はこまめに掃除しろ、ということだったり、トラッキング対策の施されたプラグを使用しなさいとか(最近の AC プラグは根元部分に絶縁体が巻いてあるなどの対策がとられているものも多い)専用の防止器具(ホコリの侵入を防ぐアタッチメントなど)を購入して設置しなさいとか、要は新しいものに取り替えなさい、新しいものを買いなさい、ということだったり、簡単なようで、意外にしんどい。これが簡単にできるなら世の中苦労はしない。


いや、でも、ちょっと待てよ、と。 このトラッキングという現象、言う割には発生頻度が低くないか。


このへん、思考をジャンプさせて途中経過を大胆に省略していたりするわけだが、
…とりあえず、私の中の現時点での結論は、なにか見落としている、というよりむしろ、何か肝心なことが報じられていないのでは、という気がしてならない、というところだ。
つまりこう。 トラッキング現象により火災が発生する原因としては、 1 にホコリ、 2 に湿気、だという。でも、何かもうひとつ、重要な要因があるのではないか、と。(「何か」はもう「ひとつ」ではないかもしれない)


勿論、「だから安心」「トラッキング現象なんて怖くない」というわけでは、決して無い。もうひとつ(あるいはもういくつか)のそれがなんなのか、わからない限り安心でもなんでもないし、まあ、わかったところで安心というわけでもないだろうことは容易に想像が付く。
ともかく、それがなんなのか、わからない。たぶん、わかれば苦労しない。だって、これは電力会社を中心とした隠蔽を伴う壮大な陰b


ん、誰か来た。こんな時間になんだよ。