そういえば私の母親はなんだってあんなにも躍起になって TV を目の敵にしていたのだろうか。

「イヒ」は、猿篇完結の回。初心者向けの詰め将棋の手ほどきを見ているようであり、いい伏線の張り方だと思ったりはしたが、(いや、おもしろいはおもしろいですよ、そこは揺るがないとして、ですが、)舞台装置が舞台装置のための舞台装置という感じがして、お仕着せに過ぎる。あと、登場人物全員に、人間として生きているならば当然あるべき、 −−―― 喩えて言うならば今様の乗用車に必ず ABS が付いているの如き、 ――−− とある種類の感情が、全く欠落している、しかも、全員揃いも揃って、というのは、観ていてむずむずする。ストーリー(の展開)を軽快にする為に敢えて ABS をキャンセルしている(東堂塾的発想な)のか、それとも、作者が実は車に無知で ABS というものを知らないのか。前者だと信じたい。
「ルヒ」は、そろそろ限界だ。なんで我慢してまで観てるのか、自分が理解できない領域。