新年を迎えるのこと

時差。
Wikipediaによると、現在の地球上には都合40のタイムゾーンがあるのだそうだ。

日本は UTC+9 。ボジョレヌーボーの狂乱でもわかるとおり、所謂先進文化圏(飽くまで物流とか消費とかの規模を考えた場合の基準においてであるが)の中では時刻を最も先取りする部類に属する。
では、Happy-New-Year wave は、何時間続くのだろうか? 簡単なようでいて、意外に簡単ではない。
そして同時にふと湧いた疑問。その 40 あるタイムゾーンで「住人」が最も少ないのはどれなのだろうか? …まあ、常識で考えて、日付変更線付近の太平洋上だろうけども*1


まず、Happy-New-Year wave が何時間続くのか、に関して。24時間、ではない。タイムゾーンUTC-12 から UTC+14 まであるのだ。従って、26時間が正解…かというと、これも間違い。UTC-12 に属する米領の2つの島

は、ともに無人島である。つまり、UTC-12 に「住人」はいない。祝う人がいないのだから、wave もその手前、ニウエ*2属する UTC-11 までということになる。即ち、25時間が(より)正解。
UTC+14 のほうは言うまでもなく、キリバスUTC+13 もキリバス(とトンガ)。少なくとも住民はゼロではないようだ。


日本基準で言うと、日本時間の 1日 20:00 に、ニウエで年が明ける。キリバスクリスマス島は5時間前、日本時間の 31日 19:00 に新年を迎えている。


そして先程の二つ目の疑問も解消した。UTC-12 が人口ゼロ。よって最小。


だからどうしたって話ではあるが、そもそも年が明けたとかそういうことにどういう意味があるのか、あまり考えないことによってこの話は構築されているわけで、そこはそれ、というやつである。

*1:日付変更線がそもそも「経済文化的に最も支障の少ないであろう位置」を目標に設定されたことは想像に難くなく、それは当然人口の多寡と強い相関を有するであろう。

*2:あとサモアミッドウェー諸島