雨の闇の中にしか見えないものもあるかもしれないとかそんなような。

何十回通っているか知れないこの道が実はごく僅かに登りになっていることに、初めて気付いた。勿論そこら辺の舗装路だからいい加減な凹凸は彼方此方にある。水たまりができて、それが照り返せば、そういう細かいアンジュレーションはよくわかる、これは道理だ。でも、全体的に、登りになっているというのも、このコンディションにして初めて知りえた。たぶんせいぜい 10cm かもうちょっとぐらいの高低差だろう。もっと少ないかもしれない。
そして当然ながら、そういうことに気付いたからといってなにかいいことがあるわけでもない。